性同一性障害(Gender Identity Disorder:ジェンダー アイデンティティー ディスオーダー)とは何ですか
性同一性障害とは「自分が身体的、社会的にどちらの性別であるかを認識していながら、精神的には自分自身の身体的、社会的な性別に違和感を抱き、または反対の性別に属していると感じ、それにより強い精神的な葛藤をおぼえ、身体的及び社会的な性別や性役割(注1)を精神の性に合わせようとする、精神の性別と生まれ育てられてきた性別との間に生ずる適応の障害です」と、書いてみても、世の中の多くの人達には理解しにくいでしょう。なぜならば、世の中の多くの人達は自己の精神の性別と身体、及び社会的な性別が食い違うということは経験できません。それ以前に、人間の性別には遺伝子の性別、身体(見かけや、外性器)の性別、社会生活上における性別、戸籍上の性別、好きになる対象の性別、精神(自分がどちらの性にに属しているかと感じる)の性別:Gender Identity (ジェンダー アイデンティティー)、恋愛の対象とする性別:Sexual Orientation(セクシャル オリエンテーション)、社会的性役割に関係する(自分が男っぽいか、女っぽいか)性別、そして性交を強く求めるとか、性交にあまり興味がないなどといった性的欲求度の強弱、など多くのものがあることを意識しません。
詳しいことは後の項でおいおい説明するとして、性同一性障害とは結論として、遺伝子の性別、身体(見かけや、外性器)の性別、社会生活上における性別、戸籍上の性別といった生まれに付随する性別と、精神(自分がどちらの性にに属しているかと感じる)の性別といった脳の性別の間に食い違いが生じ、その食い違いをどうにかして治したいと願う人達の心の障害を指すものです。
性同一性障害という言葉は精神障害を連想させるので当事者であってもこの言葉を嫌う人がいます。性同一性障害の人の多くは精神分裂病といった精神障害の人とことなり、自己の性別に対する不快感や嫌悪感を持つ以外は、健常者と同じです。このことが「自分は健常なのに障害者と呼ばれたくない。」といった意見につながっているのでしょう。しかし、これも精神障害者に対する差別であります。精神分裂病の様な精神障害者に対する差別も性同一性障害に対する差別も原因は同じで、偏った報道や世間の無理解から生じています。
注1、性役割
性役割 ( gender role )とは、社会や文化が、性別を基準にそれぞれの個人に対して要求する「男らしさ」「女らしさ」のことを指します。例えば「男性は会社で仕事をし、女性は家で家事をする」「男性は能動的であり、女性は受動的である」といった性別に属する役割。性役割は社会や文化はもとより、時代によっても大きく変化します。過去には性同一性障害の人にも男らしさや女らしさを計ることも行われてきたましたが、意味をなさないので、現在は行われることはありません。
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