小4男児、「女児」で通学 性同一性障

兵庫県播磨地域の小学二年の男児(7つ)が、心と身体の性が一致しない「性同一性障害」と診断され、 学校側が「女児」として受け入れを認めているケースと同様に、県外の小学四年の男児(9つ)も、 女児として通学していることが三十日までに、分かった。
思春期の「第二次性徴」を控える年代としては異例だが、関係機関や専門家もこのような事例を把握できていないのが実情だ。
成長するに従っての悩みなども増えることが予想されるため、両男児はこのほど、 保護者も交えて対面。経験を話し合うなど情報交換した。

播磨の小2と対面

小四男児の保護者や主治医によると、男児は四歳のころから女の子の言葉遣いをし、ままごとやぬいぐるみ遊びをした。
保護者は「一過性のもの」と考えていたが、小学校入学を迎えても変わらなかった。

母親は入学直後の保護者会で事情を説明し、その後、専門医を受診。小児性同一性障害と診断され、 学校で女児としての扱いが認められた。

男児は、トイレや水着も女児用を使用。
名簿は男子側に並べられているが、一人だけ「さん」付けで呼ばれている。
「オカマ」といじめられ、登校拒否をしたことも数回あったが、友達の女児らに支えられ、通学を続けているという。

神戸新聞社が性同一性障害の子どもたちを取材する過程で、小二男児、小四男児の双方が対面を望んだ。
今後も電話や手紙を通じて交流を続け、互いの住居地を訪問することも計画しているという。

全国の精神科医らでつくる「日本精神神経学会」の前理事長、山内俊雄・埼玉医科大学長は、 「性同一性障害の当事者は、自分だけが特殊だと思っているケースが多い。
親も、自分の育て方が悪かったのではないかと自分を責める。
同じ悩みを持っている人がいると分かることは重要だ」と話している。
(霍見真一郎)
2006/07/31
神戸新聞
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