存在認める雰囲気を 性同一性障害児 主治医の一問一答
女児として播磨地域の小学校に通う性同一性障害(GID)の男児(7つ)を診察している
大阪医科大学付属病院精神神経科(大阪府高槻市)の康(こう)純(じゅん)医師が十八日までに、
神戸新聞社の取材に応じた。
康医師は昨年二月、男児と初めて対面。
以来、男児の長期休暇などに診察を続けているといい、
「社会は子どもが自分の思いを打ち明けたときに受け止めてあげるべき」と理解を呼びかけた。
康医師との一問一答は次の通り。
(霍見真一郎)
-男児が六歳という非常に幼いとき、診断書を書いた
「こんなに幼いケースは初めてだった。
保育園の年中組から年長組にかけて、首尾一貫して自分は女だと主張しており、少なくとも二年以上にわたって性自認
(男児の心の性)が変わっていないことなどから、GIDと診断した。
しかし子どものGIDは成人になって体の性に戻る可能性もあり、今後どう変わっていくかは別問題だ」
-子どものGIDの問題点は
「性自認は自我の大きな要素。
親や学校に押さえ込まれて成長すると、自分が生きていくことの価値が見いだせなくなり
、自傷行為や自殺などにつながる可能性がある」
-学校の受け入れで、教員に必要なことは
「きちんとした知識を持つこと。
生徒が打ち明けてきたときには、まず受け入れてほしい。
対応に迷ったなら、医師の意見を聞いてほしい」
-教育行政に何を求めるか
「世の中には、GID患者が必ず一定の割合でいる。
おちんちんが付いている女の子がいてもいい、という雰囲気をつくっていくことが大切。
GIDの子どもへの対応策を定めるべきだ。
今後、専門家の意見を聞き、そういった子どもを受け止める体制づくりを進めてほしい」
2006/05/19
神戸新聞
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